物流イノベーション部 岩間低温物流センター/2020年 新卒入社
島田 英司
幼少期の海外生活での経験から、モノがきちんと手元に届く尊さを実感し、就職活動では仕事を通して「人々に安心や幸せを届ける」ことを軸にする。沼尻産業と出逢い、経営理念や郷土愛に魅力を感じ、入社を決意。現在の配属先は3温度帯の食品専用センターで商品入荷から出荷を担い、新入社員教育も受任。未来をつくる大事な役割を担っている。
国境を越え、“食品が流通する
素晴らしさ”を支えたい
私の母はフィリピン出身で、自分自身も幼少期をフィリピンで過ごしました。当時のおぼろげな記憶の中で強く印象に残っているのは、国内の物流網が未完成な状態にあることで、食料を自給自足しなければならない人がたくさんいたこと。日本で暮らしていると気づきにくいのですが、当たり前のように食品が流通し店頭に並んでいるのは本当に素晴らしいことなんです。
そんな原体験から、インフラである物流と国境を越えて貢献できる仕事に強く興味を持つようになりました。一番身近で生活に欠かせない食品物流を支え、さらには国際物流や輸出入に関わる仕事も経験したいと考えたんです。その希望に合致したのが沼尻産業でした。沼尻産業では、地元・茨城県の特産品をシンガポールに輸出する海外事業も展開しています。この環境なら、着実に物流の知識・スキルを身につけてキャリアアップし、いずれは自分の目標を実現できるのではないかと考えました。
1年目で与えられた大きな役割と責任。
その先にあった成長
現在は茨城県内の岩間低温物流センターに所属し、日々数万点におよぶ食品の荷さばきや検品を担っています。このセンターは他拠点と比べて社員数が少ないこともあり、一人ひとりに大きな役割を与えられることが特徴。私は新入社員研修後の本配属の時点からさまざまな仕事を任せてもらいました。1年目から庫内作業の指揮権を完全に委ねられることもあったんです。
派遣社員さんやパートさんなどのスタッフのマネジメントを担い、定刻通りに作業を完結する。その責任の大きさに、最初の頃は胃が痛くなることもあったほど。それでも現場で注意深くスタッフさんの仕事ぶりを観察し、それぞれの強みを見出して最適な配置を考えていきました。こうした経験ができるのは岩間低温物流センターだけではなく、他拠点の同期もみんな、各々が大きな役割を担っています。若手にどんどん成長を与えてくれる会社なので、任された仕事をやり遂げ、新しいチャレンジを続けていきたいと考えています。
リーダーの意識を持って現場を変え、
「NVP」に選ばれた
私はこの職場で新規事業も経験しました。それまでは冷蔵商品を扱っていた倉庫でしたが、初めて常温の商品を取り扱うことになったんです。これまで扱ったことのない商品が入荷してくるため、まずはセンター内の商品配置を全面的に見直し、スペースを有効活用して新たな保管スペースを確保する必要がありました。その上で新たな業務手順を策定し、スタッフさんの動き方も一から設計していきました。
新規事業に対応した新たなチームを組成し、課題の発見と改善を繰り返していく。この取り組みはやがて大きな売り上げを生み出し、会社全体の表彰式で「NVP」(沼尻産業グループの優良従業員表彰)に選んでいただきました。自分自身の現状の立場に関わらず、常に現場のリーダークラスになったつもりで動いていたことが、こうした結果につながったのではないかと考えています。現場の成果は、私たちの意識一つで大きく変わるんです。
誰かのために生きることは、
自分のためでもある
これからの大きな目標は、入社前から抱いている海外事業への夢に挑んでいくこと。シンガポールへの輸出に関わったり、海外拠点に飛び出したり……。やってみたいことはたくさんあります。自分の強みを活かせる英語圏以外の仕事にも携わってみたいですね。近年では国内拠点でも海外出身スタッフが増え続けており、これまでに培ってきた食品流通や倉庫マネジメントの経験を存分に発揮できると考えています。
そうした思いの根っこにあるのは、「周りの人を幸せにする存在でありたい」という価値観です。物流業界を志したのは、幼少期にお世話になったフィリピンの人たちに恩返しをしたいという気持ちからでした。目標や夢があるからこそ困難な業務に立ち向かっていけるし、大きな責任を担う覚悟を持つこともできます。誰かのために生きようとすることは、巡り巡って自分のためでもあるのかもしれません。沼尻産業には私と同じように目標や夢を追いかける人がたくさんいます。今後もそんな仲間を増やしていきたいです。