人事総務部/2020年 新卒入社
林部 詠美
人々の生活を支える仕事に憧れ、物流業界を中心に就職活動を開始。物流サービスの枠を超えた様々な事業への挑戦や従業員の雰囲気に惹かれ、沼尻産業への入社を決意。入社当初は物流センターにて受注から出荷までお客様とダイレクトに関わる仕事に従事する。現在、総務担当として会社全体をサポートする重役を担っている。
「博物館の課題解決」をきっかけに
物流業界へ
私が物流業界に興味を持ったのは、大学時代に学芸員資格を取得したことがきっかけでした。資格取得の課程では博物館での実習があり、収蔵庫を見学する機会もあります。貴重な美術品を収蔵する場所には温度や湿度、光の具合などさまざまな条件が求められ、それらを実現するプロの仕事がある一方で、日本の博物館全体を見れば収蔵庫が不足している現状があることも知りました。「将来はこの課題を解決することに携わりたい」と考え、倉庫や物流の知識を第一線で深められる沼尻産業への入社を決めました。
入社後、最初に配属されたのは茨城県内にある岩間低温物流センターです。ここは食品を主に扱う倉庫で、私は牛乳や豆腐などの冷蔵日配品を仕分ける仕事を経験しました。冷蔵庫内は1年を通して気温6〜7度を保持。美術品の収蔵庫と同じように、大切な食品を守るプロの知見によって成り立つ倉庫です。2022年の秋に人事総務部へ異動するまで、私はここで倉庫の現場運営をじっくりと学ぶことができました。
泣きそうになりながら完成させた、
初めての稟議書
人事総務部では請求・支払い関連の業務や契約書管理などを担当。経理の専門用語は初めて出会う言葉が多く、異動当初は必死に基本的な情報をインプットしました。さらに労務管理にも携わるようになると、法律面での知識も求められるように。現場しか知らなかった私にとっては苦労の連続です。
特に大変だったのは、初めて「稟議書*」を作ったとき。社内で予算を確保するにあたり、その目的や使途を明確に書かなければなりません。これを泣きそうになりながら進めたのを覚えています(笑)。部署内にある過去の書類を参考に、見よう見まねで作って上司に提出するものの、何度も何度も差し戻されてしまって……。ただフォーマットに則って書類を完成させるのではなく、何を書くかが問われていたんです。締め切りを目前に焦りつつも、「ここであきらめたら自分のためにならない!」と気合いを入れ直し、上司や先輩からたくさんのアドバイスをもらって完成させることができました。
*企業の中で何か施策やプロジェクトの開始、何かの購入を行う際に作成して社内で承認を得るための書類
マイナス思考だった私が、
しかめっ面から笑顔へ変わった
物流センター、そして人事総務部でも、上司や先輩は経験の浅い私を突き放すことなく、時には親身に、時には厳しく寄り添ってアドバイスをしてくれます。今でこそ、そのありがたさを身にしみて感じていますが、正直に言うと最初の頃は指摘されるたびにイライラしてしまう自分もいました。自分を成長させてくれるアドバイスを素直に受け入れられない。当時の私は、社会人として未熟すぎたのだと思います。
素直にアドバイスを受け止められるようになれば、自らの成長につながる。そのことに気づいてから、私は「常に笑顔でいること」を心がけるようになりました。しかめっ面で暗い雰囲気を生むのではなく、誰とでも笑顔で明るく接してよい雰囲気を作り出すことで、周囲から前向きなアドバイスをたくさんもらえるようになるからです。仕事が大変なときも、ポジティブな言葉を発していれば自然と明るくなれます。私はどちらかといえばマイナス思考のタイプでしたが、この職場で自分自身が大きく変わったと感じています。
誰かの思いや悩みを受け止め、
社内全体へ貢献できる人材になる
人事総務部の仕事では、社内の他部署の人たちと関わる機会が格段に増えました。私が仕事を通じて支えるだけではなく、聞き上手な先輩たちに相談事を受け止めてもらい、気持ちが軽くなることもたくさんあります。やっぱりコミュニケーションは大切。今後は人事に関わる身として、社内全体のつながりをより強化することにも貢献したいですね。相手の思いや悩みを引き出すためのコミュニケーション手法を学び、メンタルヘルス・マネジメントの資格取得にも挑戦したいと思っています。
そして長期的には、学生時代から目指し続けている博物館関連の仕事に携わることが目標です。幅広い領域の課題解決を担う沼尻産業なら、いずれチャンスを掴めるはず。沼尻産業は自ら挑戦する人を全力支援してくれる会社なので、チャンスのときには積極的に手を挙げるつもりです。夢をかなえるために、私はこれからも自分自身を磨き続けていきます。